近年、新しいマーケティング方法として注目が高まっているライブコマース。ライブコマースにおいて、事前準備・ライブ配信・分析まで自社で運用するには時間と労力がかかってしまい、さらに失敗してしまうリスクもあります。本記事ではライブコマースで成果を出したい企業を支援するためのサービスとそのメリットをご紹介します。
作成日:2024.10.01
目次
- ◯ライブコマースとは
- ◯ライブコマースを導入するメリット
- ◯ライブコマース 支援サービス
- ◯ライブコマース支援サービスの活用メリット
- ◯【海外】支援機能付き ライブコマースプラットフォーム
- ・Amazon Live
- ・Taobao Live
- ・shopify
- ◯【日本】支援機能付き ライブコマースプラットフォーム
- ・Rakuten DRAGON
- ・Qoo10 Live Studio
- ・イチナナショッピング
- ◯ライブコマース支援サービス
- ・Tailor App
- ・BIPROGY
- ・ライズアース
- ◯ライブコマース支援サービス 活用事例
- ◯さいごに
ライブコマースとは
ライブコマースとは、「ライブ配信」と「Eコマース」を組み合わせた最先端のマーケティング手法です。2016年に中国で誕生し、中国やアメリカではすでに効果的なマーケティング手法として多くの企業が導入しています。日本でも新型コロナウイルスによる影響で場所を選ばずコミュニケーションを取ることができる新しい販売方法として注目が高まっています。
ライブコマースの導入メリット
ライブコマースには以下のようなメリットがあります。
・従来のEコマースよりも商品情報を詳細に伝えることができる
・商圏外の顧客にもアプローチできる
・販路の拡大
ライブコマースのメリットを最大限活用するためには、集客のための取り組みやコンテンツ企画など、様々な工夫が必要です。ライブコマースがはじめての企業や、運用に不安を抱える企業は、支援サービスを利用することで、ビジネスの成長につながるライブコマースを実施しましょう。
ライブコマースの支援サービス
ライブコマースの支援サービスは幅広く、事前準備から配信中のサポート、配信後のフォローアップなどがあります。これらのサービスを活用することでライブコマースにおける課題を総合的にサポートし、解決につながることが期待できます。まずは、どのようなサービスがあるのかをご紹介していきます。
効果的なライブコマースを行うためには、適した機材や環境選びが重要です。自社で整えることが難しい場合は技術サポートを活用すると良いでしょう。ライブ配信スタジオを提供するサービス、機材貸し出しサービス等を提供している企業もあります。また、配信後にアーカイブ動画を残しておくと、購入を悩んでいる方や、ライブ配信を視聴できなかった方にもアプローチし、購入を促すことができます。プラットフォームによってはアーカイブ動画を残す機能がない場合もあるため、自社サイトや自社SNSに掲載するサービスを活用すると良いでしょう。
・マーケティング支援
ライブコマースを成功させるためにはマーケティングがカギとなります。ライブコマースを初めて導入する企業や、不安を抱えている企業は、マーケティング支援を受けることをおすすめします。ライブコマースにおいて、集客は非常に重要です。販売促進、市場調査、ターゲット設定、広告、消費者ニーズ、競合分析等、主要なマーケティングに加えて、最適な配信時間を選定する必要があります。配信者としてインフルエンサーのマッチングを支援するサービスもあります。
・コンテンツ制作支援
ライブコマースの最大の特徴は配信者と視聴者の双方向のコミュニケーションが可能であることです。そのため、コンテンツ制作において重要なことは、商品情報を詳細に伝えコミュニケーションを取ることで、視聴者の商品理解を深めることです。商品情報を漏れなく伝えるために、時間を有効に活用して配信することが大切です。また、視聴者に楽しんでみてもらうことも販売促進のためのポイントで、ライブ配信のエンターテイメント性は欠かせません。より長時間視聴してもらうためには、配信中にイベント要素を盛り込むといった工夫が必要です。ライブコマースに不慣れな企業はコンテンツ制作を委託することで、より効果的なライブコマースを行うことが期待できます。
・データ分析
ライブコマースで成果を出すためには、配信動画を分析し、次回配信に活かして改善していくことが大切です。既に、配信動画のデータ分析機能が搭載されているライブコマースツールやアプリは活用されていますが、その分析を基にどのように改善していくべきか、具体的な案を出すことが難しい場合もあります。データ分析サービスを活用することで、より詳細な分析が可能になるほか、効果的に改善することが可能になるでしょう。
・ライブコマース教育・トレーニング
視聴者の購入を促すために、ライブコマースの特徴である双方向コミュニケーションを活かしましょう。しかし、「カメラに向けた接客がうまくいかない」といった企業もあるかもしれません。視聴者とのコミュニケーションを活かして心を動かすために、話し方のレッスンやライブコマース経験者からの指導を受けられるサービスがあります。ライブコマース専門のエージェントもあり、配信者の育成を行っている企業もあります。
ライブコマース支援サービスの活用メリット
・最適なライブコマースプラットフォームやツールを選択することができる
・効果的なマーケティングを行うことができる
・目的に沿った配信配信を行うことができる
・より効果的な分析が可能になる
・ライブコマースにおける配信のノウハウを学ぶことができる
・自社商品にあったインフルエンサーやタレントのキャスティングができる
【海外】支援機能付きライブコマースプラットフォーム
ライブコマースプラットフォーム内でも、効果的なライブコマースを支援する機能があります。今回は日本・海外のライブコマース支援機能付きプラットフォームをいくつかご紹介します。
【Amazon Live】
Amazon LiveはAmazon Live Creatorアプリをダウンロードすることで、無料でライブコマースを始められます。Amazon内でブランドをフォローしているユーザーに向け、事前にライブ配信のリマインド通知ができる機能があり、集客を支援しています。また、Amazon Liveにおいて影響力のあるインフルエンサーがおり、独自のチャンネルを運営していることも特徴です。
https://apps.apple.com/jp/app/amazon-live-creator/id1265170914
【Taobao Live】
「Taobao Live」はECプラットフォーム「Taobao」のライブコマースに特化したアプリです。ライブ視聴から購入までのスムーズな導線や、ビッグデータを活用した分析機能など、ライブコマースに特化した豊富な機能でライブコマースを支援しています。
また、KOL (Key Opinion Leader)による配信により、集客力やコンバージョン率の向上に寄与しています。
【shopify】
shopfy専用のライブストリーミングアプリ「Videeo」をインストールすることでライブコマースを行うことができます。視聴者を配信に招待する機能、AI機能、Facebookやinstagramなど様々なアプリと連携可能で、参加型のライブコマースにより視聴者との関係構築を支援しています。
【日本】支援機能付き ライブコマースプラットフォーム
【Rakuten DRAGON】
楽天市場のプラットフォームを活かした広範な顧客層が魅力で、ライブ配信を通してより多くの潜在顧客へのリーチを可能にしています。また、視聴データと購買データを連携・分析することで購買における課題の改善を支援しています。
【Qoo10 Live Studio】
同社はライブコマース配信施設である「Qoo10 Live Studio」をオープンし、配信スタジオや商品の展示スペースを設けています。ライブコマースに必要な機材やカメラ操作に精通した常駐スタッフを配置し、ライブコマースの事前準備から配信までを総合的に支援しています。
https://live.qoo10.jp/pc/studio
【イチナナショッピング】
17LIVEを利用する全てのユーザーに対してライバーや出店事業者がライブコマースを実施することができます。
また、17LIVEアプリ内でライブコマース機能をオンにするだけでライブコマース機能を利用することができるなど、簡単な初期設定で導入を支援しています。
ライブコマース支援サービス
【Tailor App】
【支援内容】
・商材に適したプラットフォーム選定、キャスティング、台本制作、撮影ディレクション等のライブコマース支援サービス「LIVURU」
・ライブコマーサー研修「LIVURU EDUCATION」
・Instagramライブ専用分析&DMシステム「snsforce」
・ライブ配信から15秒〜90秒の短尺動画を制作する「LIVURU SHORTS」
【Livekit】
【支援内容】
・ライブコマースページとECサイトの統合分析
・EC基幹システム、ECサイト構築、分析までEC領域全般をトータルサポート
・企画・撮影・配信・分析までライブコマースをワンストップで支援
【ライズアース】
支援実績豊富で、商品PRやキャスティングを支援する「ライブコマースPR」、ライブコマースの内製化支援やコンサルティングを行う「ライブコマースIn-House」の2種類のライブコマース支援サービスを提供しています。
【支援内容】
・instagramでの告知とTikTokLiveでのライブ配信を掛け合わせたPR支援
・自社商品と相性の良いインフルエンサーのキャスティング
・商品選定/導線設計、企画/出演者決め、告知/宣伝、ライブコマース配信、アーカイブ動画埋め込み、データ分析など一気通貫で支援
・ライブコマーサーの研修
・ライブコマース内製化支援
ライブコマース支援サービス 活用事例
- ・百貨店
某有名百貨店では、株式会社Tailor Appが提供する戦略型ライブコマース支援サービス「LIVURU」を活用し、ライブコマースを実施しました。
同サービスは、設計から配信までをワンストップでサポートし、ライブコマースにおける過去最大の売上を実現したほか、販売促進・来店促進にも寄与しました。
※引用:PR TIMES (https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000073051.html)
- ・家電量販店
日本最大手の家電量販チェーンでは公式通販サイトにおける初のライブコマースとして、2日間のセールを開催しました。
同社はBIPROGY株式会社が提供する「Live kit」を活用し、ライブ企画・台本制作・撮影・現場ディレクションなど幅広い支援を受けることでライブコマースの成功に繋がりました。新型コロナウイルスが流行する中でしたが、配信期間中は1万人以上が視聴したことで特別セールの売上拡大に貢献し、新しい購入の場を提供しました。
※引用:Live kit (https://www.livekit.jp/news/news-release-yamadadenki/)
- ・化粧品メーカー
モデルプロデュースでヘアケア商品や香水等を販売する化粧品メーカーでは、株式会社ライズアースの「ライブコマース PR」による支援を受け、ライブコマースを活用しヘアケア商品を販売しました。
同社はタレント事務所として豊富なインフルエンサーのネットワークを持つため、商品との親和性の高いインフルエンサーキャスティングを実現しました。売りたい商品を提示するだけで、事前準備からキャスティング、配信、配信後のフォローアップまでをトータルサポートしました。
総視聴者数は30分で約9000人、多数のコメントによるコミュニケーションなど、ライブコマースのメリットを最大限活かし成果創出を支援しました。
さいごに
本記事ではライブコマースの支援を行う企業や支援サービスを紹介しました。ライブコマースコンサルティングサービスや、配信支援サービス、配信者の研修サービスなど、ライブコマースにおける様々な課題の解決を支援している企業は多くあります。効果的なライブコマースを行い、ビジネスの成長に寄与できるよう、最適なサービスを活用しましょう。弊社、株式会社ライズアースではライブコマースにおける課題をトータルサポートしております。ライブコマースの導入やライブコマース支援サービスをご検討中の企業様はお気軽にご相談ください。