近年注目を集めている新しいマーケティング手法のライブコマース。ライブ配信を通じて商品を紹介し、視聴者はそのまま購入に進むことができるという特徴がありますが、そんなライブコマースにはどのようなメリットや効果があるのでしょうか?
本記事ではライブコマースのメリットと活用のポイントをご紹介します。
作成日:2024.10.25
目次
- ◯ライブコマースとは
- ◯ライブコマースの6つのメリット
- 1. リアルタイムの双方向コミュニケーション
- 2. 信頼性を向上できる
- 3. 購買を促進できる
- 4. 高いコストパフォーマンス
- 5. 柔軟にアプローチできる
- 6. 顧客エンゲージメントを強化できる
- ◯ライブコマース 視聴者のメリット
- ◯ライブコマース導入のポイント
- ・目標設定
- ・商品、ツール、プラットフォーム選定
- ・コンテンツ企画
- ・マーケティング
- ・ライブ配信中のコミュニケーション
- ・配信後の分析・改善
- ◯成功事例から見る ライブコマースのメリット
- ◯さいごに
ライブコマースとは
ライブコマースとは「ライブ配信」と「Eコマース」を組み合わせ、商品を紹介・販売する手法です。スマートフォンでアプリやSNSを活用し、シンプルな事前準備で始められるものから、ライブコマース専門の企業に依頼しより効果的に実施できるものまで、様々なツールやサービスがあります。
ライブコマースの6つのメリット
②信頼性を向上できる
③購買を促進できる
④高いコストパフォーマンス
⑤柔軟にアプローチできる
⑥顧客エンゲージメントを強化できる
メリット1:リアルタイムで双方向のコミュニケーションを取ることができる
ライブコマースの最大の特徴は配信者と視聴者との間のリアルタイムでのコミュニケーションです。従来のECやテレビショッピングとは異なり、配信者や販売者が一方的に情報提供するだけでなく、視聴者もコメント機能を通じて疑問を解消し、商品理解を深めることができるといったメリットがあります。
メリット2:信頼性を向上できる
ライブコマースはライブ配信を通じて商品を紹介するため、商品の使用感を実演するなどして、写真や文章ではわかりにくい商品の魅力を伝えられるメリットがあります。例えば、女性に人気のECサイトでは、スキンケア商品をライブ配信中に実際に使用する様子を配信することで、視聴者が気になるポイントをよりわかりやすく紹介していました。また、これにより、購入後のギャップ解消に繋がり、信頼性を向上させることができます。
メリット3:購買を促進できる
ライブコマースでは、リアルタイムで限定割引クーポンなどを発行することができます。従来のECやテレビショッピングよりも「限定感」を引き立てることができ、実店舗でのタイムセールのような効果が期待できます。このように購買意欲を向上させることは、ライブコマースの特徴的なメリットです。
メリット4:高いコストパフォーマンス
ライブコマースは比較的大規模な販売イベントや広告等のプロモーションと比べ、低コストで実施することが可能です。シンプルな手法であれば、スマートフォン一台を用意し、ライブコマース専用のアプリやサイトを活用することで短期間の事前準備でライブコマースを行うことができます。また、ライブコマースは場所や規模を選ばず配信できるため、コストを抑えつつも、新規顧客の開拓など、多くの顧客にリーチできるメリットがあります。
メリット5:柔軟にアプローチできる
ライブコマースには、分析機能付きのツール・プラットフォームや、より詳細な分析でライブコマースをサポートするサービスがあります。これらの分析を活用すると、配信後の視聴者の購買行動から次回配信の改善を図ることができるほか、リアルタイムで視聴者の反応を見て配信内容を変更するなど、ニーズの高い情報を即座に提供することが可能です。このようにリアルタイムでターゲット層に沿った内容を配信し、関心を惹くことができるのは、ライブコマースならではのメリットです。
メリット6:顧客エンゲージメントを強化できる
ライブコマースでは、店舗スタッフやインフルエンサー、タレントを起用することがほとんどです。店舗スタッフであれば商品知識が豊富なため視聴者の信頼性を高められるほか、ブランドに対する親近感が高まります。一方、インフルエンサーやタレントであれば、これまで商品を知らなかった顧客も、彼らの配信を経由することで、ファン層の拡大に繋げることができます。
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ライブコマース 視聴者のメリット
ライブコマースには、配信側だけでなく、もちろん視聴者(消費者)にもメリットがあります。例えば、ライブコマース限定の割引は、ショッピングに行く時間のない人や遠方に住む人でも、充実した買い物をすることができます。また、ライブコマースでは、配信者と対話できたり、おすすめ・提案を受けられたり、実店舗でのショッピングよりも近い距離でコミュニケーションを取ることができます。企業・ブランドに対して信頼感を持って商品を購入できるほか、商品の詳細な情報を知った上で購入できるため、買った後のギャップ解消にもなります。
参照:statista (https://www.statista.com/statistics/1276411/consumers-opinions-on-live-commerce-worldwide/)
ライブコマース導入のポイント
・商品、ツール、プラットフォーム選定
・コンテンツ企画
・マーケティング
・ライブ配信中のコミュニケーション
・配信後の分析・改善
・目標設定
ライブコマースにおける目標設定では、直接売上増加を目的とするか、または間接的に来店促進・販売促進に繋げるか、を大きな目標として始めに決めましょう。その後、ターゲットや数値周りの目標を詳細に設定し、目的に合わせた運用をしましょう。
・商品、ツール、プラットフォーム選定
ターゲットのニーズに沿った商品選定、ブランドや商品に合ったツール・プラットフォーム選定をしましょう。ライブコマースと相性の良い商品はアパレル・化粧品・家具・食品で、配信ツールとしては、アプリ・ECモール型・SaaS型・SNSの4種類があります。
・コンテンツ企画
商品の情報を漏れなく伝え、ターゲットに沿った配信をするためにコンテンツ企画は欠かせません。また、同じく重要なのは配信者です。ターゲットとなる視聴者に対し影響力のあるインフルエンサーやタレントを起用すると効果的です。
・マーケティング
ライブコマースでは、配信前のマーケティングが成功のカギとなります。より多くの視聴者にアプローチするために、集客のための宣伝や告知をしましょう。また、ターゲットに合わせて配信時間を計画することで、より集客力を高めることができます。
・ライブ配信中のコミュニケーション
ライブコマースにおける最大の強みは配信者と視聴者の双方向でのやり取りが実現できることです。コメント機能等を活用し、視聴者の疑問や反応にも気を配りリアクションを取ることで活発なコミュニケーションを心がけましょう。
・配信後の分析・改善
ライブコマースは新しい販売手法であるため、分析・改善を繰り返すことでそれぞれの企業に合った手法を模索していくことが成功のポイントです。売上だけでなく、視聴者のリアクションや購買行動を分析し、次回配信の改善に繋げましょう。
これらのポイントを抑えながら、ライブコマースのメリットを最大限活用し、売上増加やビジネスの拡大に繋げましょう。
成功事例から見る ライブコマースのメリット
・アパレル(UNITED ARROWS)
(株)ユナイテッドアローズでは、月に1~2回のペースでおすすめの商品をライブコマースで紹介しています。同社では日頃から接客をしている店舗スタッフが出演しており、アパレル関連の知識を活かして商品のサイズ感や感想を紹介し、コーディネートを提案しています。また、来店や購入のモチベーションを高める企画を意識しており、ターゲット層とマッチするスタイリストがゲストとして出演することもあります。ターゲットに合わせた柔軟なコンテンツ企画や、信頼性の向上などが、ライブコマースのメリットであることがわかります。
参照:snsforce(https://www.snsforce.jp/casestudy/04.php),(参照2024-10-09)
・化粧品メーカー
モデルプロデュースの商品を販売する化粧品メーカーでは、ライブコマースを活用し、ヘアケア商品を販売しました。10〜20代に人気のインフルエンサーを起用し、インフルエンサー自身が商品を使用した感想を交えながら視聴者のコメントにリアルタイムで対応しました。視聴者とのコミュニケーションの中で、商品の価格や販売店舗、ブランドラインナップなどの幅広い商品情報を紹介しました。視聴者からは、「〇〇がおすすめするなら買いたい!」「すぐ買いに行く!」といったコメントが多数寄せられ、双方向のコミュニケーションを活かしたことで、インフルエンサーの影響力が効果的に働いたことが示されました。視聴者のエンゲージメントを高めるというライブコマースのメリットが表れています。
さいごに
本記事ではライブコマースのメリットや効果をご紹介してきました。効果的なライブコマースを行うためには、ライブコマースの導入ポイントを意識して運用していくことが大切です。
弊社、株式会社ライズアースでは、「ライブコマースPR」「ライブコマースIn-House」の2種類のサービスをご用意し、ライブコマースに関することは全てご支援しています。
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