近年注目されている革新的なECマーケティング手法のライブコマース。食品やアパレル、化粧品を中心に活用されています。一口にライブコマースといっても、その配信方法や機能はさまざまです。本記事ではライブコマースアプリ・プラットフォームとその特徴・機能1・料金プランなど、導入に役立つ情報をご紹介していきます。
1機能:本記事ではライブコマースにおけるアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、サイマル配信機能の5つの機能に絞って記載しております。
作成日:2024.08.28
目次
- ◯ライブコマースとは
- ◯ライブコマース配信ツール
- ◯アプリ
- ・イチナナショッピング
- ・PeaceYouLive
- ◯アプリ(モール型)
- ・楽天市場ショッピングチャンネル
- ・au PAYマーケットライブTV
- ・SharingLive
- ・1899mall
- ◯SaaS型
- ・Hands Up
- ・Tig LIVE
- ・Livekit
- ・Firework
- ・BeLive LORA
- ・Live cottage
- ・bambuser
- ◯SNS型
- ◯さいごに
ライブコマースとは
「ライブ配信」と「Eコマース」を組み合わせた最先端のマーケティング手法です。
2016年に中国で誕生し、新型コロナウイルスの流行による追い風も受け、急成長しました。
ライブコマースを活用することで、ライブ配信を通じて商材を宣伝し、そのままインターネット上で購入することができます。このような、ECやテレビにはない双方向性が最大の特徴で、容易な商品理解と短時間での購入決定を可能にしています。日本においても2017年頃から様々な企業が導入し、新型コロナウイルスの流行によりライブコマースへの注目が高まりました。
ライブコマースは日本でも注目が高まりつつありますが、失敗に終わり撤退していく企業も少なくはありません。ライブコマースに関して、「何から始めるべきか」「どれくらい成果が出るのか」といったお悩みをお持ちの場合は、ライブコマースを専門とする企業に相談してみるのがおすすめです。
ライブコマース配信ツール
ライブコマースの配信ツールは主にアプリ、モール型、SaaS型、SNS型の4種類です。アプリやモール型は集客力があり、モール内で配信から購入までを完結することができます。SaaS型は自社ECサイト上で配信することが可能で、商品ページへの遷移が不要なことから、購入率を高めることが期待できます。SNS型は無料で配信することができ、利用者が多いことから集客力があります。
本記事ではこの4種類の中から、アプリを使用してライブコマースを行うツール13選をご紹介します。
アプリ
イチナナショッピング
・特徴
ー簡単な初期設定:17LIVEのアプリ内でライブコマース機能をオンにするだけで、ショッピング機能を開始できます。
※現在新規のイチナナショッピングのアカウントを制限中
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、サイマル配信機能、その他
・料金形態・プラン
ー17LIVE規定に準ずる
・導入事例
ー日本ロレアル株式会社、レキットベンキーザー・ジャパン株式会社
PeaceYouLive
・特徴
ー簡単な操作:出品と配信の2ステップで完了
ー豊富な販売実績:年間販売点数100万点以上
・機能
ーEC機能、その他
・料金形態・プラン
ー固定費は不要。配信時間と販売額に対して手数料発生。
・導入事例
ー株式会社ドン・キホーテ
アプリ(モール型)
楽天市場ショッピングチャンネル
・特徴
ー広範な顧客層:楽天市場のプラットフォームを活かして多くの潜在顧客へのリーチが可能
ー効果的な分析:視聴データと購買データを連携・分析することで購買における課題を改善することが可能
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、その他
・料金形態・プラン
ー要問い合わせ
・導入事例
ーP&G株式会社
au PAYマーケットライブTV
・特徴
ー様々な利用特典:毎月3・13・23日に開催するお得な特典が受けられる「三太郎の日」や、Pontaポイントをau PAY マーケットのお買い物限定ポイントに最大1.5倍増量できる「お得なポイント交換所」等、お得なキャンペーンが多数用意
ーユニークなイベント:吉本興業の芸人の出演や、ふるさと納税の魅力を全国各地の企業とともに発信するといった内容のイベントを開催
・機能
ーアーカイブ機能、EC機能、テロップ機能、その他
・料金形態・プラン
ー要問い合わせ
・導入事例
ー株式会社ポケットマルシェ、株式会社ヤッホーブルーイング
SharingLive
2021年には、全国各地への事業展開を目指すスタートアップの成長を支援する、東京都の「NEXs Tokyo 第4期モデル事業創出プログラム」として採択されました。
地方自治体、商業施設、一次産業などと提携し、販売支援プロジェクトを精力的に展開しています。例えば、旅行会社とのタイアップ企画では1日で7,300万円以上の売上を築くことに成功しています。
・特徴
ー産直EC:産直ECの強みを活かし、地方自治体・商業施設・一次産業などと連携
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、サイマル配信機能、その他
・料金形態・プラン
ー出店料・固定費用なし、手数料は販売利益の15%
・導入事例
ーTrip.comグループ、凸版印刷株式会社
1899mall
・特徴
ーファッション通販サイトの新たな形としてAIを活用したコンテンツ
・機能
ーアーカイブ機能、EC機能、その他
・料金形態・プラン
ー1899mall規定に準ずる
・導入事例
ー株式会社エム・エイチ・プリュス
SaaS型
Hands Up
・特徴
ーカスタマイズ拡張機能:ビジネスの成長スピードに合わせて調整可能
ーカスタマイズ可能な配信ルーム
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、その他
・料金形態・プラン
ーサクセスプラン(ライブコマース初心者のお客様)
ーライトプラン(自社でライブコマースのノウハウを持っているお客様)
・導入事例
ー株式会社ファンケル、株式会社アイスタイル
Tig LIVE
・特徴
ーバーコード連動:商品バーコードを読み取るだけで、ユーザーは商品購入ページ等に遷移可能
ーWebサイト埋め込み:配信映像をWebサイトに埋め込むことができ、ECサイトの商品ページで商品紹介シーンを再生することができる
ーポップアップ表示機能:任意のWebサイトを配信画面上に表示することができる
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、サイマル配信機能、その他
・料金形態・プラン
ーSaaSモデル
ーEnterpriseモデル
・導入事例
ー株式会社ASICS、三井不動産グループ
Livekit
・特徴
ー自社ECと連動した分析:ライブコマースページとECサイトを統合して分析することで、EC売上の向上に繋がる
ー平均CVR10%以上
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、その他
・料金形態・プラン:
ー継続配信プラン(初期費用 ¥0円、月額基本料 ¥150,000円、ライブ配信費用 ¥0円、アーカイブ公開費用 ¥0円
※契約期間中)
ー単発配信プラン初期費用 ¥0円、月額基本料 ¥0円、ライブ配信費用 ¥50,000円/配信、アーカイブ公開費用 ¥0円
※原則1週間公開)
・導入事例
ー株式会社ヤマダ電機、株式会社阪神タイガース
Firework
・特徴
ー配信動画をピクチャインピクチャで表示可能
ーSNSへの同時配信、プッシュ通知
ーGoogle Analyticsとの連携
ーAI動画制作ツールFirework Studioとの連携
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、サイマル配信機能、その他
・料金形態・プラン
ーライブコマースパッケージ(初期費用、売上手数料等なし)
・導入事例
ー花王株式会社、株式会社光文社
BeLive LORA
・特徴
ー世界中のECを利用する企業のパートナー
ー配信内で質問・投票・調査ステッカーを表示可能
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、サイマル配信機能、その他
・料金形態・プラン
ースタンダード
ープロ
・導入事例
ーTUMI Inc.、Bath & Body Works Inc.
Live cottage
・特徴
ー導入しやすい・続けやすい価格帯
ースムーズな導線:既存の自社ECサイト内の商品ページをライブ配信動画に表示可能
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、その他
・料金形態・プラン
ー月額費用 ¥34,000円、従量課金なし
・導入事例
ー株式会社早和果樹園、株式会社柳田織物
bambuser
・特徴
ー効果的なライブコマースソリューション:従来のECと比較し、滞在時間3倍、カートへの追加率10倍、Instagramの4倍のエンゲージメント
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、EC機能、テロップ機能、サイマル配信機能、その他
・料金形態・プラン
ーOne-to-Many(一般公開型ライブ配信)、One-to-One(個別オンライン接客)
ーLite、Standard、Enterprise
・導入事例
ーHUGO BOSS AG、Samsung Electronics Co.、 Ltd.
SNS
SNS
SNSは利用者が多いことや、フォロワーに配信開始が通知されることから、高い集客力が特徴です。また、無料で配信することができるため、商品や企業の認知を目的とする企業や、初めてライブコマースを利用する企業、費用を抑えたい企業にはおすすめです。
しかし、SNSにはEC機能がないため、商品ページを閲覧する際には、ライブ配信から離脱する必要があり、購買率を下げてしまう可能性があります。またその際競合他社の商品ページ、関連ページ等が表示されてしまい、購入を逃してしまうというリスクもあります。
・特徴
ー無料で配信可能
ー高い集客力
・機能
ーアーカイブ機能、分析機能、テロップ機能、その他
・導入事例
ー株式会社資生堂、株式会社ロフト
さいごに
本記事ではアプリを利用したライブコマースプラットフォームを紹介しました。
ライブコマースプラットフォームは、集客力のあるアプリ型・モール型、自社サイトからライブコマースを行うことができるSaaS型、手軽に利用可能なSNS型の4種類です。
ライブコマースを活用すれば、ECサイト上だけでは載せきれない詳しい商品情報を伝えることができ、購入率を向上させることが期待できます。
ライブコマースを成功させビジネスを拡大していくためには、自社に合った導入・運用方法を見つけることが重要です。
ライブコマースに関するお悩みを解消するため、弊社、株式会社ライズアースではライブコマースをトータルサポートしております。「ライブコマースの方法がわからない」「視聴者が集まらない」といったお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。