ライブコマースにかかる費用は?導入費用や配信ツールを徹底解説

ライブコマースにかかる費用は?導入費用や配信ツールを徹底解説

ライブ動画配信とインターネット販売を掛け合わせた新たな販売の手法として話題を呼んでいる「ライブコマース」。近年の中国や韓国での市場の活況を受け、日本でも注目を集めはじめています。

今回はライブコマースの導入や実施にかかる実際の費用について詳しく解説していきます。

作成日:2024.09.11


目次

ライブコマースとは?
ライブコマースにかかる費用は?
ライブコマースの主な種類3選と導入費用
・SaaS型
・ECモール型
・SNS型
ライブコマースに必要な機材/費用
・無料で始める
・初期費用を抑えて始める
・本格的に準備をして始める
さいごに


ライブコマースとは?

ライブコマースとは、“ライブ配信”に“Eコマース”を掛け合わせた最先端の販売手法です。Instagram・TikTokなどのSNSやライブコマース配信のプラットフォーム上でライブ配信を行いながら商品を紹介・販売します。

ライブコマースの一番の特徴は、配信者と視聴者がリアルタイムでコミュニケーションを取れること。写真やテキストだけでは伝わらない商品の魅力を、双方向でコミュニケーションを取りながら、効果的に発信することができます。


ライブコマースにかかる費用は?

ライブコマースを導入・実施するには、以下のような費用がかかります。

・撮影機材費用
・スタジオ費用
・ツール/サービス利用料
・キャスティング費用
・サポート/コンサルティング費用

撮影機材費用


ライブコマース配信を行うには、撮影機材を準備する必要があります。スマートフォンを用いて無料で始めることも出来ますが、カメラなど本格的な機材を揃える場合にはかなり高額な費用がかかるでしょう。具体的な必要機材の費用に関しては、ライブコマースに必要な機材/費用で詳しく解説します。

スタジオ費用


ライブコマースの配信を行う際には、配信に適した撮影場所を準備する必要があります。手段としては以下の3パターンが考えられます。

1、自社スタジオの利用
2、スタジオレンタル
3、自宅からの配信

1、自社スタジオの利用
自社で撮影場所を確保できる場合、スタジオ費用は発生しません。自社の設備を活用できれば、コストを大幅に削減することができます。

2、​スタジオレンタル
スタジオを外部から借りる場合、レンタル費用が発生します。スタジオの規模や設備によって費用は大きく異なりますので、予算に応じて適切なスタジオを選ぶことが重要です。

3、自宅からの配信
カジュアルなライブコマースでは、自宅から配信を行うケースも増えています。自宅の設備を活用することで、スタジオ費用を抑えることができます。ただし、配信品質や視覚的な印象に注意が必要です。

ツール/サービス利用料


ライブコマース専用のツールやサービスを利用する場合は利用料がかかります。利用料はサービスによって、無料〜数十万円と様々です。具体的な利用料に関しては、ライブコマースの主な種類3選と導入費用で詳しく解説します。

キャスティング費用


自社スタッフがライブコマース配信を行う場合は費用は発生しませんが、より高い影響力を期待するために、配信者としてインフルエンサーや有名人を起用する場合にはキャスティング費用が発生します。インフルエンサーや有名人をキャスティングする際には、専門のサービスやキャスティング業者を利用することが一般的です。

例えば、ライズアースのサービス「ライブコマースPR」を利用することで、予算や希望に合わせたインフルエンサーのキャスティングが可能です。料金プランは、インフルエンサーのフォロワー数や影響力に応じて変動します。

告知インスタストーリー投稿2回
ライブコマース実施1回
オプション
リール投稿1ヶ月
オプション
2次利用



¥250,000~

※フォロワー数×1円〜3円


+¥50,000~+¥50,000~
※最低発注金額は25万円からとなっております。

サポート/コンサルティング費用


外部の企業に委託し、支援を受けてライブコマースを実施する場合にはサポート/コンサルティング費用が発生します。これらの費用は、専門のコンサルタントや支援サービスが提供する知識や経験に基づき、ライブコマースの成功をサポートするための重要な投資です。

以下は、ライズアースのライブコマース支援サービスライブコマース In-Houseを利用してコンサルティングを依頼した場合の料金プランです。

​​コンサルティング料金は提供するサービス内容や契約条件に応じて設定されています。料金プランには、基本料金と追加サービスのオプションが含まれることが多く、詳細なプランについてはサービス提供者に直接問い合わせることで確認できます。

内容ライブコマース支援プラン
商品選定
導線設計
配信ツール選定
SNSアカウント整備
企画設計
SNS投稿
データ分析
 ¥300,000 / 月
社員研修オプション

社内研修
研修マニュアル
適正テェック
個別配信レッスン
+¥200,000 / 回
※最低運用期間は3ヶ月からとなります。

ライブコマースの主な種類3選と導入費用

ライブコマースには、主に「SaaS型」「ECモール型」「SNS型」の3種類があります。それぞれの特徴や費用を詳しく解説していきます。

SaaS型の導入費用


SaaS型とは自社のECサイトやアプリ内にライブコマースのシステムを組み込む形態のことです。

自社でプラットフォームを開発する必要があるため費用はかかりますが、購入までのシームレスな導線を実現することができます。一方で自社サイトに集客力がない場合には、視聴者を集めづらいというデメリットもあります。

以下はSaaS型ライブコマースの代表的なプラットフォームの費用例です。

HandsUP

HandsUPは独自のツール提供だけでなく、導入〜定着までのサポートを一気通貫で提供する伴走型コンサルティングが特徴です。

プラン初期費用月額費用
サクセスプラン¥0
要問合せ
売上に応じた料金体系
      
ライトプラン
     (参照元:https://handsup.17.live/handsup/price/)

・​​​​Live kit

通販・EC業界で実績豊富なBIPROGYがライブコマースを支援するサービス。​​​​​​通販基幹システム、ECサイト構築、データ分析などEC領域全般を一括サポートする体制が特徴です。

プラン初期費用月額基本料ライブ配信費用
継続配信プラン¥0¥150,000¥0
単発配信プラン¥0¥50,000/配信
配信支援メニュー 要問い合わせ
※ライブ参加人数が500名を超える場合は人数に応じて段階的に追加費用発生。
(参照元:​​https://www.livekit.jp/)

・TAGsAPI

TAGsAPIは、ECサイトに短いコードを加えるだけで簡単にライブコマース機能を実装できるのがポイント。専任のコンサルタントが導入から分析まで徹底的にサポートします。

月額費用 ¥98,000〜(要問合せ)       

(参照元:​​https://tagsapi.com/#pla)

ECモール型の導入費用


ECモール型とは、ECモール(複数のショップが出店しているインターネット上の百貨店のようなもの)のライブ配信機能を用いてライブコマースを実施する形態です。

ECモール自体に集客力があるため視聴者を集めやすいのが特徴。ですが、自社ECサイトだけでなくECモールに出店する必要があるため、数万円程度の出店費用がかかります。

以下が代表的な​​ECモール型サービスの費用例です。

サービス名特徴初期費用月額費用
楽天ショッピングチャンネル
参照元:https://www.rakuten.co.jp/ec/

「楽天市場」で配信されているライブコマースで、集客率が高い。
     
要問い合わせ要問い合わせ
SHOPLIVE
参照元:​​https://shoplive.jp/

「SHOWROOM」のライブ配信中に商品を購入できるライブコマースサービス。
アーティストやアイドルも配信している。
    
無料要問い合わせ
​​​​​​au PAYマーケット ライブTV
参照元:​​https://wowma.shop/plan.html

「au PAYマーケット」のアプリ内で配信されているライブコマース。
食品や家電などを主に取り扱っている。
     
無料¥5,280
※別途売上手数料

SNS型の導入費用


SNS型とは、SNSのライブ配信機能を活用してライブコマースを行う方法です。導入や実施にかかる費用が無料で、気軽に始められるのが大きなメリットです。しかし、配信中に商品を購入するには別途ECサイトへの移動が必要になるため、購買行動に繋がらないケースもあります。

以下がSNS型ライブコマースの主要なサービスです。

サービス名特徴初期費用月額費用
インスタライブ
いいね、コメント、シェアなどの機能が豊富。
ストーリーズ機能やアーカイブ機能なども活用する
ことで高い集客力が期待できる。
   
無料無料
TikTokライブ
ライブ配信も通常の動画と同じようにおすすめ欄に自動で流れる仕組みのため、幅広い層にリーチできる。
   
YouTubeライブ
配信後に保存期間無制限でアーカイブを残せる。
「スーパーチャット」という投げ銭機能も。
   

ライブコマースに必要な機材/費用

ライブコマースは無料で手軽に始めることも出来ますが、十分に準備をして本格的にスタートしたいと考えている方もいるはずです。ここでは、「無料で始める場合」「初期費用を抑えて始める場合」「本格的に準備をして始める場合」の3パターンについて、必要な機材や初期費用を解説していきます。

無料で始める


ライブコマースを無料で始めたい場合は、SNS型ライブコマースがおすすめです。

普段使っているスマートフォン/PCとSNSを用いて自社スタッフが配信を行うことで、無料で簡単にライブコマースを始めることができます。

準備するもの費用
自社SNS無料
スマートフォン/PC無料

初期費用を抑えて始める


初期費用を抑えて始めるなるべく費用を抑えてライブコマースを始めたい場合は、ECモール型ライブコマースがおすすめです。マイクやカメラなど最低限の機材を揃えることで、費用を抑えつつ高クオリティな配信を行うことができます。

準備するもの費用
ECモール型ライブコマース約数万円〜
マイク約5,000円〜
カメラ約1万円〜

本格的に準備をして始める


ライブコマースを本格的に始めたい場合は、SaaS型ライブコマースがおすすめです。

自社のECサイト内にライブコマース機能を実装し、高性能な機材を使用することで本格的で良質なライブコマース配信が可能です。

さらに、インフルエンサーをキャスティングしたり外部企業にサポートを依頼することで、より高い集客率や売上が期待できます。

準備するもの費用
SaaS型ライブコマース約10〜20万円
インフルエンサーキャスティング約20万円〜
レンタルスタジオ約1万円〜
カメラ約3万円〜
マイク約1万円〜
ミキサー約3万円〜
照明約5,000円〜

さいごに

今回はライブコマースを導入・実施するために必要な費用について解説しました。ライブコマースは無料で手軽に始めることもできますが、 SaaS型ツールを導入し本格的にスタートする場合には数百万単位の予算が必要になってきます。

しかしライブコマースは、高額な費用をかけたとしても必ずしも成功するとは限りません。本当に必要な費用やコストを見極め、費用対効果を最大化することが重要です。


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