ライブコマースとは、ライブ動画配信とインターネット販売を掛け合わせた、新たな販売手法です。近年の中国や韓国での市場の活況を受け、日本でも数々の企業で導入が進められています。一口にライブコマースといっても、その配信方法や機能はさまざまです。本記事ではライブコマースアプリ・プラットフォームランキングを紹介します。
作成日:2025.1.17
更新日:2025.5.9
目次
・ライブコマースとは
・ライブコマースのプラットフォーム
モール型
SaaS型
SNS型
アプリ型
・おすすめプラットフォーム/アプリ 5選
・プラットフォームを選ぶ際のポイント
・さいごに
ライブコマースとは
ライブコマースとは、「ライブ配信」と「Eコマース」を組み合わせた最先端のマーケティング手法です。
ライブ配信を通じて商材を宣伝し、そのままインターネット上で購入することができます。
2016年に中国で誕生し、新型コロナウイルスの流行による追い風も受け、急成長しました。
ライブコマースは現在、InstagramやTikTokなどのSNS上で配信されたり、ECサイト上で配信されたりと、様々な形式が存在しています。今回はそれぞれのプラットフォームの特徴なども解説しながら、おすすめのプラットフォームをご紹介します。
ライブコマースのアプリについては以下の記事でも解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
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「ライブコマース」おすすめアプリ13選
ライブコマースのプラットフォーム
ライブコマースのプラットフォームには、大きく分けてECモール型、SaaS型、SNS型、アプリの4種類が存在します。それぞれのプラットフォームによって特徴やターゲット層が異なるため、ひとつずつ見ていきます。
ECモール型
ECモール型は、楽天やau PAY マーケットのようなECモールのライブ配信機能を利用してライブコマースを行う形態です。
・大手プラットフォームの信頼性が高く、安心感がある。
・自社ECサイトを持たない店舗でも利用可能。
・ECモールで買い物をする中高年層やファミリー層。
・同一モール内で競合が多く、価格競争が激化。
SaaS型
SaaS型は、クラウド型のライブコマースサービスを自社のECサイトに埋め込む形態です。HandsUP by 17LIVEやLive kitなどが代表例です。
・商品販売を促進する支援サービスや運用サポートが充実。
・視聴者がそのまま購入できるカート機能を備えることができる。
・アーカイブ機能などの多機能性。
・高付加価値商品を求めるリピーター。
・初期設定や運用に時間がかかる。
SNS型
SNS型は、InstagramやTikTok、YouTubeなどのSNSのライブ配信機能を活用してライブコマースを行う形態です。
・無料で利用できるプラットフォームが多いため、コストをかけずに始められる。
・初めてライブコマースを利用する方にも適している。
・アーカイブ機能などの多機能性。
・Instagram・TikTokは10〜20代、YouTubeは幅広い世代に対応。
アプリ型
アプリ型は、ライブ配信に特化したアプリを使用してライブコマースを行う形態です。代表例として、17LIVEやSHOWROOM、ミクチャなどがあります。
・専用プラットフォームのため、配信環境が整っている。
・SHOWROOMの場合は若年層やアイドルファンが多い。
おすすめプラットフォーム/アプリ 5選
以下は、タイプごとに評価が高いプラットフォームをランキング形式で紹介します。
1、 Instagram (SNS型)
Instagramは、SNS型プラットフォームの中で特に人気の高いツールです。別のアプリや配信機材などは必要なく、インスタグラムのアカウントとスマホ1台で手軽に利用できることで人気となっています。
特徴
・高い集客力:フォロワーにライブ配信の通知が届く。
・無料で利用可能:配信開始のコストがゼロ。
・インフルエンサーの活用:Instagramのフォロワーベースで商品認知を拡大。
導入事例
株式会社ロフト
料金
無料で利用可能
2、 TikTok (SNS型)
TikTokはショート動画を活用したSNSで、10代~20代の若年層を中心に利用されており、トレンドに敏感な人たちにリーチしやすい特徴があります。 配信中に利用できる顔認識フィルターやエフェクトの種類が豊富で、視聴者のコメントが流れる速度が速いこともあり、ライブが盛り上がりやすく、リアルタイムでのコミュニケーションが活発です。
特徴
・高いエンゲージメント:短い動画や「おすすめ欄」で視聴者の興味を引きつける仕組み。
・多彩なフィルターやエフェクト:顔認識フィルターやエフェクトが充実しており、配信が視覚的に魅力的。
・リアルタイムコミュニケーション:視聴者のコメントが流れる速度が速く、ライブ配信が盛り上がりやすい。
導入事例
RIZAP株式会社、株式会社MTGなど
料金
無料で利用可能
3、楽天ショッピングチャンネル (ECモール型)
「楽天市場ショッピングチャンネル」からキャプチャ
楽天ショッピングチャンネルは、楽天グループ株式会社が運営するライブコマースツールです。楽天市場という多くの消費者が慣れ親しんだプラットフォームを活用することで、配信や購入時に安心感を提供することができます。
特徴
・広範な顧客層:楽天市場のプラットフォームを活かし、多くの潜在顧客へのリーチが可能。
・ファンづくりへの貢献:定期的なライブ配信を通じて、楽天市場内の店舗のファンを増やす機会につながる。
・イベント連動企画:例えば、マラソン期間中の5と0のつく日など、購買意欲が高まるタイミングでのライブ配信で効果的な商品訴求が可能。
・データ連携分析:視聴データと購買データを統合し、効果的な戦略を構築できる。
導入事例
P&G株式会社
料金
要問い合わせ
4. ミクチャ (アプリ型)
ミクチャ(MIXCHANNEL)は、若年層を中心に人気のライブ配信アプリで、ライブコマースへの活用もおすすめです。
特徴
・若年層へのリーチ:10〜20代の女性を中心に支持されており、ファッションや美容系商材との相性が良い。
・インフルエンサー起用がしやすい:ミクチャ独自の配信者コミュニティを活用して商品訴求が可能。
・ライブ中に購入可能な機能:EC連携により、視聴者がそのまま商品を購入可能。
料金
・基本利用無料(商用利用は要相談)
5、HandsUP by 17LIVE (SaaS型)
「HandsUP by 17LIVE」からキャプチャ
HandsUP by 17LIVEは、17LIVE株式会社が運営するライブコマース支援ツールで、SaaS型の中で最も包括的なサービスを提供しています。
特徴
・カスタマイズ拡張機能:ビジネスの成長に合わせた柔軟な機能調整が可能。
・配信ルームのカスタマイズ:視聴者に合わせた配信環境を整備。
・サクセスプランとライトプラン:初心者向けから自社運用が可能なプランまで対応。
・費用が高額:充実したサポートと多機能性を備える一方で、導入費用が高額であるため、中小企業にはハードルが高い場合がある。
導入事例
株式会社ファンケル
株式会社アイスタイル
料金
サクセスプラン/ライトプラン(詳細は要問い合わせ)
ライブコマースのプラットフォームの選び方
ライブコマースのプラットフォームを選ぶ際は、以下4つのポイントを押さえておきましょう。
1、自社商品のターゲット層との親和性が高いか
自社商品のターゲット層と利用者層が一致するプラットフォームを選ぶことで、効果的な集客と売上アップが期待できます。例えば、若年層をターゲットにしている場合はTikTokやInstagram、幅広い世代を対象にするならYouTubeが適しています。
2、コンテンツ制作支援機能があるか
効果的なライブコマースを行うには、告知や演出などのコンテンツ制作支援が欠かせません。HandsUP by 17LIVEのように、運用サポートやノウハウ提供が充実しているプラットフォームは初心者におすすめです。
3、スムーズな視聴を支援するサービスが利用できるか
ユーザーが配信に気づきやすく、直感的に操作できるプラットフォームを選びましょう。視聴者参加を促すUI設計やコメント機能の充実度が重要です。また、商品の購入までがスムーズかどうかもポイントです。商品の購入画面までできるだけ簡単に移行できる仕組みを採用し、売り上げ向上に繋げましょう。
4、費用がいくらかかるか
無料で利用できるSNS型やアプリ型のほか、導入コストが発生するSaaS型やECモール型などがあります。自社の予算や目的に応じて選択しましょう。
さいごに
今回は、ライブコマースのプラットフォームについて紹介し、選ぶ際のポイントも解説しました。日本でライブコマースを成功させるためには、様々な状況を判断しつつ適切なプラットフォームを選ぶ必要があり、初心者の方にとっては難しい面もあります。そのため、専門知識を持つ外部業者に委託することで、スムーズかつ効果的な配信が実現しやすくなります。
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